The Freewheelin' Bob Dylan / フリーホイーリン・ボブ・ディラン
Unlike most of folk songs nowadays
That're bein' written uptown in Tin Pan Alley
今では多くのフォークソングと違って
アップタウンのティン・パン・アレーで書かれるけど
This, this is a song, this wasn't written up there
This was written somewhere down in the United States
この、この曲は、そこで作られていないよ
この曲はアメリカのどこかで書かれたんだ
Well, the Lone Ranger and Tonto
They are ridin' down the line
ローンレンジャーとトント
並んで馬で行く
*ローンレンジャーとトント...テレビ番組「ローンレンジャー」の主人公と友人の名前
Fixin' everybody's troubles
Everybody's accept mine
みんなのトラブル調整して
みんなといってもおれは別
Somebody musta tol''em
That I was doin' fine
誰かがいったに違いない
おれはうまくやってると
Oh you five and ten cent women
With nothin' in your heads
ああ、きみは5ドル10セントの女
頭の中は空っぽだ
I got a real gal I'm lovin'
And Lord I'll love her till I'm dead
おれは愛する本物の女を手に入れた
だから神様、死ぬまで愛します
Go away from my door and my window too
Right now
ドアから窓から出て行って
今すぐに
Lord, I ain't goin' down to no race track
See no sports car run
神様、おれはレース場なんて行きたくないよ
スポーツカーの走行なんて見たくないんです
I don't have no sports car
And I don't even care to have one
スポーツカーは持ってません
欲しいなって気にしたことさえありません
I can walk anytime around the block
いつだってその辺を歩いていけるんだ
Well, the wind keeps a-blowin' me
Up and down the street
それで、風がおれに吹き付けてくる
通りのあちこちから
With my hat in my hand
And my boots on my feet
帽子を手に持って
足にはブーツを履いて
Watch out so you don't step on me
おれを踏みつけないように気をつけてね
Well, look it here buddy
You want to be like me
おっ、相方どうよ
おれみたいになりたいなら
Pull out your six-shooter
And rob every bank you can see
お前の6連発拳銃を出して
それで目にする銀行どれも襲っちゃえ
Tell the judge I said it was all right
Yes!
裁判官にはおれにやっていいって
いわれたっていうんだよ
よし!
*ティン・パン・アレー...1890年代後半からブロードウェイミュージカルの音楽に関係する会社が集まっていたエリア(アップタウン)のことで、当時そこから発信された音楽を指すらしい。ジョージ・ガーシュインやコール・ポーターらジャズスタンダード曲などでも有名な方が在籍していたようです。20世紀半ばにどのようなフォークソングを作っていたかはわからないのですが、ウディー・ガスリーなど当時のフォークシンガーからは思想のない音楽として嫌われていた(らしい)
参考:ボブ・ディラン全詩302篇