ソシャゲの話



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ソシャゲがなんでつまらないのかについて考えていた。

いきなりつまらない前提で申し訳ない。

でもおもしろいかというと、そんなことはないなあ。

最近やってるけど。

やってるじゃん。

やってるというか、あれは絵を見てるんだろうな。

キャラクターの絵がかわいいので。私の見知らぬプロ絵師のソシャゲという枠組みでの表現を見ている、という話か。

そういう楽しみ方があるなと気付いた。

つまり自分で絵を書くようになったからでしょうね、これは。

なんでもやってみるもんだな。

ソシャゲがつまらない理由だった。

単純に金を持ってる人が強いシステムだからではないか。

それって、つまり現実と一緒なんだよな。

現実世界は金を持ってる人が強いでしょ。

システムが現実世界を模倣している。

そして金を落とさせるためにいろいろと工夫する。

いやいや、工夫はもちろん素晴らしいことですよね。

動機があり工夫することで物事は発展し進化する。それはそうなんだけど、どうも面白さの根本が何かずれている気がしている。

例えば映画とか漫画とかゲームとかは基本的に現実から逃れるためのものだといえる。音楽もそう。ギターを弾くとかピアノとかドラムでもいいし。作曲でもいい。

全部一時的に現実から逃れられる。

ドラッグ的なもの。

じゃああなたは現実が辛いからそれらをやっているんですね、というと必ずしもそんなこともないが、そういう要素が前提としてあるなという話。

要素というか根幹的ななにか。

例えば私はもう邦画はほとんど見ない。

なんでかというと日本映画のレベルが低いからとかではなく、日本社会というのは単純に私にとって現実だから逃避感が薄い。むしろ現実と向き合ってしまう。

だから私がスペイン人なら日本映画を見たかもしれない。

スペイン人である私にとって日本社会は異世界だから。

中世的な異世界の覇権争いでもいいし、ユダヤ人の虐殺でもいいし(よくはないが)、アメリカ開拓時代の無法者でもいいし、現代でも例えばアメリカの化学の先生がガンになってメタンフェタミンでドラッグの闇の帝王になる話でもいい。

でもソシャゲは大抵、異世界的なものが多いよね。

それはそうなんだけど、やっぱり金を課金するシステムというのは構造上ゲーム性が薄くなってしまう気がする。ゲームというよりは現実。ゲーム性とはなにか。技術かもしれない。異常なプレイ時間で人生を無駄にしたものが圧倒的な特殊能力を手に入れてその世界で伝説のプレイヤーになるが一銭にもならない。それは夢があるな。うーん。うまく言えないが、ゲーム性というのは技術の修練となにかしら関係がある気がする。それは決して金では買えないものでなくてはならないのではないか。

いやそれはe-sports的だな。まあそっちの方が遥かにドラマがある気がする。ドラマの可能性。金で買えるパワーなんて、そんなつまらないシステム。現実そのものじゃないか。でも金を出せば一時的に逃避できるし無課金でも多少は可能。それはむしろ公平な世界なのか。公平さと逃避の相性の悪さなのか。わからない。金をだせば叶う世界というのは一見公平だ。だが金の所有自体は公平さがないから結局は不公平な世界か。

わからん。ゲームという逃避的なドラッグに集金装置を持たせると結局現実に近づいてしまうという流れ、それ自体が私の認識するゲーム性と矛盾している、という話かもしれない。あ、この書き方は結構感覚的に近いな。

じゃあエンタメや芸術がすべて現実逃避のためのただのドラッグなのか。必ずしもそうじゃない。現実と向き合うためのものもある。

例えば音楽なんかで恋愛をテーマにした曲が多いのは、むしろ現実と向き合う要素にあると思う。ほとんどの人が体験する他者への欲求や衝突、理不尽な別れや自己否定。

それらを物語上の別の人物を介して客観的に疑似体験することで、俯瞰的にこの世界の理不尽さや素晴らしさを共感することができる。あるいは解釈。なぜそうなってしまったのか。異なる立場のものの感情を理解する可能性。

それらはすべて不可解な現実世界と向き合いやっていくための助けになる場合がある。

ただそういうものはあまり主流ではないのかな、という気はしている。

個人的な問題と向き合う主題はSNS的ではないので、単純にバズりにくいからあまり扱われなくなるのかもしれないs、単に私が無知なだけかもしれない。

無料システムの問題点は圧倒的な無料利用者を集めなければビジネスとして成立しないために作品の幅が狭くなってしまうことにあると思う。新規参入やニッチなものが生き残り辛い。それは無料利用+広告収入により圧倒的にものの価値を下げて消費者自身によって市場を食いつぶさせる世界的企業の巧みな焼畑戦略で、今はそのルールの元でわりと安定している感じはある。Spotifyなんかもそうだよね。

単純に考えればわかるが、消費者と運営者にとって都合が良いということは、実はクリエイターにとって都合が悪いという話。

エネルギー量が一定なのに価格だけ安くなって誰も不都合がないというのはありえないからね。

安くなった分のしわ寄せは現在や未来の創作が付けを払うことになる。

いやそういう話をしてたんじゃなかったな。

でもソシャゲっていうのもフリーミアム的なものだから、その流れの中のものであるか。

 



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